パーソナリティ障害

「パーソナリティ障害とは」自分自身の性格が著しい偏りがあるために自分だけでなく、他の周りにも影響を
与えるために周囲が苦しむ状態で日常生活に大きな支障がでることをいいます。
このパーソナリティ障害の偏り方は様々で10タイプに分かれています。
パーソナリティ障害の10タイプは
それぞれシゾイド、失調型、妄想性、境界性、自己愛性、演技性、反社会性、回避性、依存性、強迫性のタイプに
分かれます。

 

どのタイプにも共通していえることは極端な性格の偏りがあるために周りと上手く適応できないために
苦しさを抱えることです。

統計では8人に1人の割合でパーソナリティ障害を持っている人がいて自殺しようとした人の6割近くに
パーソナリティ障害が認められたことでパーソナリティ障害の人が人生を歩んで生きていく苦しさを生む原因にもなっています。

そしてパーソナリティ障害は可塑性といって変化できる性質でありパーソナリティ障害の人も生まれてきた時から
そのような性格だったのではなく色々な経験をしてきた中で挫折や傷ついた経験をきっかけとしてバランスが
悪くなり偏りが極端になった場合が多いです。
パーソナリティ障害が発生する時期として10代から成人期前後までにその傾向がはっきりと現れます。
そして思春期を境に性格は大きく変動します。

これによりごく普通だった人が急激に心身ともに不安定になり自分を傷つけたり自殺行為を繰り返すことによって
周りに影響を与えます。

そしてこのような人たちは「心の片隅に見捨てられ不安を抱えながら」も何とかバランスを保っています。
しかし古傷を再現するような衝撃的な出来事をきっかけにバランスを失ってしますとそのような状態になりやすいのです。
パーソナリティ障害には10のタイプがあり偏り方が異なっているだけでなく、正反対な偏りを示す場合もあります。

 

パーソナリティ障害には表面的な偏り方の根底に共通する症状があります。

この共通する症状とは「全か無か、敵か味方か」の思考、「傷つきやすくみんな敵と思う」、

「自信と劣等感が同居」「他人と自分との境目があいまい、自分へのこだわりが強い」などがあり

これらの症状の根底には「幼い心の状態」に陥っている事です。

 

パーソナリティ障害の原因は遺伝的な要因と環境的な要因があり特に環境的要因の方が大きいです。
この環境的要因として乳幼児期に過ごした家庭環境が大変重要ですが、
それ以降もどのような環境下で過ごしたかも重要で影響があります。

そして家庭環境の中でも親の影響が特に関係します。
その影響はまず愛情や世話が感じられたかどうかです。
例えば育児放棄や見捨てられる経験は傷つきやすく不安定な人格を生みます。
さらに親が行動の手本になるため子供が言葉を学ぶように親から行動を学びます。
そして親との関係を他人との間で再現してしまいます。

 

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